人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

松本けいいちブログ 「まつけい走る」

matukei.exblog.jp

新しい奨学金返済支援の仕組み

 久々のブログ投稿です。
 高校を卒業し、奨学金を借りて都会の大学などに進学し、その後ふるさとに帰って来たら奨学金の返済を免除される、という制度が作れないか、とずっと考えています。
 先日、鹿児島県長島町という人口一万人余りのまちに視察に行く機会を得ました。このブログに書いた「ブリ奨学金」という実質的に返済免除の奨学ローンを全国で初めて導入した町です。

 担当者から奨学金返済支援の考え方や仕組みを学びました。
「この方法なら京丹後市でも作れるのでは」との思いを強くしてきました。

 制度の要旨は、
1,自治体ではなく、地元金融機関が低金利の奨学金ローンを作る
2,奨学金ローンの借り入れは保護者で、借り入れと返済は保護者と金融機関の間で行われる
3,ふるさとに帰って来たら、借り入れた奨学金ローンの利子と元金を町が助成し、実質的な返済免除とする
4,地元の企業や市民の寄付、ふるさと納税などで町が基金を作り、それを奨学金返済の原資にする
(詳細はもう少し複雑ですがここでは省略します)

 ふるさとに帰って来い、とみんなで支え合う奨学金。
課題は財源。誰がこの奨学ローンの返済の原資を賄うか。
町の担当者の話を聞いた感じでは、京丹後市であれば年間3千万から4千万円はかかりそうだ。

市民や市内企業からの寄付の他、丹後出身の方々からもふるさと納税などで資金的な応援をしてもらう必要がある。

 都会からふるさとに帰ってくる若者たちは、丹後の地域を守り、祭りを守り、田畑や山や海を守る貴重な人材。
「都会の丹後出身のみなさん。あなた方に代わって彼ら、彼女らがまちを守り、支え、発展させてくれるのです。資金的な応援をしていただけませんか?」
こういう呼びかけをすればふるさと納税で応えてくれるのではないだろうか。

富山県氷見市でも始められたようだ。詳細な制度設計を研究したい。

「京丹後ふるさと奨学金」というような制度。いかがでしょうか?
新しい奨学金返済支援の仕組み_a0127602_13055693.jpg



フェイスブックページでは日々の細かいことも書いています。










by tango-matukei | 2017-11-23 13:09
<< 新たな地域医療の方向へ 「アドバンス・ケア・プランニン... >>